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クレジットカード納税開始、得か損か。

代表の八木橋です。今年からコラムをWeb上でも掲載していきたいと思います。
★2019.11.24に消費税増税に伴い一部内容を修正いたしました(消費税率8%→10%へ修正)
★2020.3.9に一部内容をアップデートしました

クレジットカード決済で納税ができるように!

さて、平成29年1月より、クレジットカード決済による納税が開始しました。詳しくは国税庁のHPもご覧ください。

これは、国税庁等が委託した指定事業者である「トヨタファイナンス」が運営する、「国税クレジットお支払サイト」等で、税金の納付ができるというものです。ちなみにトヨタファイナンスは親会社がトヨタ自動車のクレジットカード発行・運営を中心とした会社。TS CUBICカードを発行しており、トヨタ車のオーナーであればなじみが深いと思います。

ちなみに対象となる主な税目は以下の通りです。本税に加えて、附帯税(加算税、延滞税等)の納付も可能です(附帯税のみの納付も可能です)

  1. 申告所得税及び復興特別所得税
  2. 消費税及び地方消費税
  3. 法人税(連結納税を含む)
  4. 地方法人税(連結納税を含む)
  5. 相続税
  6. 贈与税
  7. 源泉所得税及び復興特別所得税
  8. 源泉所得税
  9. 申告所得税
  10. 復興特別法人税(連結納税を含む)
  11. 登録免許税(告知分のみ)
  12. 自動車重量税(告知分のみ)
  13. 印紙税

このうち「告知分のみ」と書いてあるものは、税務署長が行う納税の告知を指します。簡単にいうと、納期までに間に合わなかったものなどが対象となります(自主申告での納税を除くということなので、通常の申告納付は対象ではないと思ってください)。

決済手数料がかかる!

法人税・所得税や消費税等、それなりの税額になりがちな税目が含まれており、いままでの銀行等の金融機関における納付ではなく、クレジットカードで納付すれば「かなりのポイントが付く!」と喜んでいるかたもいらっしゃるのではないでしょうか。

ここでいくつかの確認ポイントがあります。

  1. 納税額の上限は1,000万円未満、かつ、クレジットカードの決済可能額以下(決済手数料含む)
  2. 決済手数料が最初の1万円までは76円(消費税別)、以後1万円を超えるごとに76円(消費税別)を加算されて別途請求(ちなみに金融機関や税務署での納付は手数料無料です。ペイジーでも無料。)

つまり、もともと納税には手数料がかからなかったのですが、クレジットカードの場合は1万円につき76円の手数料がかかります。消費税を考慮すると1万円あたり0.836%の手数料を別途支払うこととなります。

キャッシュフローでちょっと得?

実はクレジットカード納付のよさは「キャッシュフローでちょっと得をする」ことです。納付期限までにクレジットカード決済をしても、現金は即時引き落としになるわけではありません。
後日、カード会社の規定に基づいて口座振替されるので、一定の期間は猶予がある・・・というわけです。もちろんそれまでには現金を振替口座に置いておく必要があります。

ポイントで得できるか!?

さて。クレジットカード決済で還元されるポイント率は加入するクレジットカードによって異なります。
単純に考慮すると、この還元率がおよそ0.836%以上であればクレジットカード決済で得ができる(場合がある)、ということになります。
あと、決済手数料も損金で計上できる場合もありますので、利益または課税所得が出ている場合には、負担してもあまり痛くない、ということもあるかもしれません。

しかし、一般的なクレジットカードの還元率は0.5%~1%程度ですので、単純に得する場面はそれほど多くありません。さらに、ポイント付与率と還元率は異なる点に気を付けないといけません。

ポイント還元率の注意点

ポイントは必ずしも1ポイント1円ではありません。
また、クレジットカードによりこの取り扱いが異なります。非常に留意が必要ですね。

以下に代表的なクレジットカードの還元率を見ていきましょう。

イオンカード

例えば・・・イオンカード(WAON一体型)の場合、200円ごとに1WAONポイント(1円相当)が付与されます。付与率も還元率も0.5%ですね。とはいえクレジットカードとしては、年会費無料で現金同様に使えるWAONポイントで還元されるので、非常に利便性が高いカードでもあるのです。

しかし・・・200円ごとに1円相当ということは、還元率は0.5%ですね。本稿でのクレジットカード納付では少しもったいない気がします。

楽天カード

例えば楽天カードの場合、年会費無料でなおかつ楽天ポイントが100円の利用で1ポイント、更に楽天市場でのお買い物の場合はいつでも4倍となります。税金の納付の場合は100円の納付で1ポイントですね。1ポイントは1円相当で楽天市場や加盟店で利用できます。但し、1回の利用は5,000円までという制限があるようです。

また、楽天プレミアムカードであれば、年会費10,800円(消費税込)となる代わりに、楽天市場でのお買い物のポイントいつでも5倍になったり、利用限度額が大きく広がるなどのメリットもあります。

楽天市場等、楽天でのサービスでは非常に得ですが、クレジットカード納付ですと100円で1%の還元率。ちょっとだけお得?でしょうか。

JALカード・ANAカード

エアライン系のカードの場合、ポイントだけではなくマイルの取得という方法もある点に注目です。

JALカードの場合、200円で1マイルを獲得できます。ショッピングマイルプレミアムという年会費3,240円(ゴールドカード等は自動付帯)を別途支払うと100円で1マイルになります。更に特約店の利用で200円で4マイルに。

JALの場合、国内線で羽田~那覇間の往復航空券(普通席)を交換すると15,000マイル必要。購入しようとすると、通常の割引料金でも8万円以上、特割で安く買っても3万円ほど必要です。

では、15,000マイルを獲得するのに必要な買い物は、100円で1マイルとすると150万円。これで3万円のチケットをもらえると考えれば、還元率は3万円÷150万円=2%となります。なかなかお得に感じます。

ANAカードの場合もおよそ同様です。
ANAカードを新規申込する場合は、ここからマイ友プログラムの登録を頂くと、キャンペーンでマイル加算されますのでお得です。
たとえば 紹介番号 00066313 紹介者 ヤギハシ ヤスヒト って入れてください。
お互いに最大5,500マイルも追加されるそうです。他のキャンペーンとの併用可なのでやったほうが得。
友達や知り合いにANAカード保有者がいるなら、確認したほうが良いですよ。

ちなみに、還元率は「国際線」かつ「座席クラスが上」であるほど還元率は高くなります。

例えば、JALの場合、ニューヨーク(北米)まで必要なマイル数はエコノミーで50,000マイル、ビジネスで10万マイル、ファーストで14万マイルです。これを獲得に必要な利用額と座席クラスの価格を見ると・・・

エコノミー 利用額500万円/航空券10万円~ →還元率2%
ビジネス 利用額1,000万円/航空券50万円~ →還元率5%
ファースト 利用額1,400万円/航空券190万円 →還元率13.5%(!)

あくまでも本稿執筆時のものですが、還元率の差はすごいですよね・・・。

と、税の話かよくわからないオチになりましたが、ご参考まで。

ちなみに八木橋が思う、経営者の方がクレジットカード納税を行う場合の最強クレカはアメックスダイナースと思います。
還元率は0.5%であまりお得ではないのですが、納税できる額(クレカの枠)が大きいので、多くの経営者のかたは事足りるのではないかと思います。
年会費も高額になるものの、アメックスビジネスプラチナやダイナースプレミアムは非常にお勧め。
弊社顧問先のみなさまには、アメックスまたはダイナースのお得な限定キャンペーンなどの情報を提供できますのでお問い合わせください。
※一番のおすすめはANAダイナースプレミアムなのですが、インビテーション制です。

重ねてですが、国税の納税でショッピングと同様のポイントが付与されるとは限らないのでご注意くださいね。

※本稿は平成29年1月21日現在の情報で執筆しております(一部令和元年11月24日に一部修正しました)。
※記載されている内容は執筆時点で判明している法律・通達等に基づいて記載をしておりますが、その時点並びにそれ以降における正確性を保証するものではありません。また、一般的な事例を記載しておりますが、特定の個人や組織がおかれている状況に対応するものではありません。本稿を参考に何らかの行動を執られる場合には、税理士をはじめとする専門家にご相談の上ご判断ください。

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